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第38回とちぎの和牛を考える会 |
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2025年11月26日
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今年も「とちぎの和牛を考える会」に参加してきました。
今年は参加するだけでなく、なんと光栄なことに司会進行役を任せていただくことになり、自分の声をマイクに乗せるという貴重な経験をさせていただきました
正直なところ、司会を務める緊張感から講演内容を十分に吸収しきれなかった部分もあるのですが、今年は松本先生も参加して一緒に講演を聴くことができたので、後ほどしっかり情報共有をさせていただきます(^^;
今年の講演内容は肉用牛としての出荷に関する情報が特に充実していました。
三重県のJAから講師としてお二人お越しいただき、伊賀牛や松坂牛のブランドの特徴、そして矢板市場に対するご意見など、様々なお話を伺うことができました。
私自身、矢板市場ばかりを視察していて気づけていなかったのですが、矢板市場は他県に比べて出荷月齢が300日を超えていて長いという特徴があるようです。
また、矢板市場は毎月頭数が多くいるのですが、全国的にはここ1年で黒毛和牛の繁殖雌牛が約3万頭も減少し、それに伴って子牛の頭数も激減している状況で、最近の子牛価格は徐々に上昇しているようです。
午後の部では、農林水産省の方から肉用牛生産をめぐる情勢について詳しい説明があり、頭数推移、枝肉価格・子牛販売価格、関連する補助金制度など、具体的な数字を交えてお話しいただきました。
特に、子牛の市場価格が保証基準価格を下回り、肉用子牛生産者補給金が交付された昨年から一昨年にかけての期間は、長い期間で見てもBSE以来の異常事態だったということが印象に残りました。
今回個人的に気になったのが、午前・午後どちらの講演でも取り上げられた長期肥育・短期肥育についてのお話です。
「35か月以上の長期肥育をしても給餌量の総量は変わらず、じっくり仕上げることで味が良くなる」
「短期肥育は脂肪交雑があっさりしていて、最近の需要にも合っている」
など、それぞれに特徴や利点があるとのことで、さらに勉強して理解を深めていきたいと思いました。
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今週の動画
妊娠牛の打撲傷【Contusion in cow】
今回の動画は妊娠牛の打撲傷(挫傷)への対応についてです。
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