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蓮沼浩のコラム
「第248話 「抗生物質あれこれ その1」」

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2011年10月6日

 今回からは抗生物質(合成抗菌剤)について肥育牛の現場の視点からいろいろ書いてみようと思います。あまり学術的ではありませんがどうぞお付き合いください。

農家さんとの会話ででてくる内容にこのようなものがあります。
「先生、高い薬を使ってくれ〜」
「最初から高い薬をつかっていればすぐによくなるのに!」
などという話をよく聞きます。

一応このような話が出ることの裏側には
「高い薬」=「よく効く」
「安い薬」=「効かない」
というような関係があるように思っています。確かにそのように考えたくなる気持ちもわかります。「安い薬」から初めて徐々に「高い薬」に変えていくなんてことがあると最初から「高い薬」ですぐに治してくれと思いたくなる気持ちもわかります。しかしいろいろとご意見はあると思いますが、実は獣医さんは値段の高い安いで薬を選んで使っているわけではありません。では何を意識して注射薬を選んでいるのでしょう?

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