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「お産の前は子牛が大きくなって難産になるので餌を減らす。」そのようにいわれると確かにそのような気がしてきます。でもこの考え方は少し変ではないでしょうか?お産の前に日々大きくなる子牛に栄養を取られてしまい、お母さん牛に栄養は足りているのでしょうか?母牛が栄養不良で元気な赤ちゃんがおなかの中で育つでしょうか?おなかの中の子牛も弱い子牛となっていませんか?お産のときにしっかりがんばれるのでしょうか?生まれてきた子牛のために栄養満点の初乳や母乳をたくさん作れるのでしょうか?太らせるのは問題ですが、どうなのでしょう?小生は子牛の大きさは血統によるところが非常に大きいような気がします。分娩前の餌が少なくても難産になる牛は難産になります。それよりも元気な子牛と栄養満点の母乳を準備するために母牛にはしっかりと栄養をとってもらうと考えるほうが自然ではないでしょうか?分娩前どのくらいの時期からどのくらい餌を与えるかは農場によって色々違うと思いますが、だいたい2ヶ月ぐらい前から少しずつ餌を増やし、母牛の体を維持する栄養の約2〜3割り増しの餌を与えることが多いようです。
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