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松本大策のコラム
「疲れと疲労回復 その1」

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2009年7月13日

 みなさん、今日もお仕事お疲れ様でした。ところで、みなさん「疲れた」って実感はよく経験されていると思いますし、「今日は疲れた」とか、「最近疲れが抜けないんだよ」なんて話しもよくなさると思います。
 でも、それではいったい「疲れた」って、どういうことなのでしょうか?今回のコラムでは、みなさんの疲れにも、そしてみなさんの飼っていらっしゃる牛さんの疲れにも関わる「疲れ」とは何なのか?「疲れをとる」と言うのはどういうことなのか、僕なりの考えをお話してみたいと思います。

 僕の考える「疲れ」というのは、老廃物のアンモニアとか乳酸など、生命活動に不利益な物質が蓄積してきた状態と、エネルギーなどの生命活動に必要な物質が欠乏した状態の合わさった状態ではないかと思うのです。このうち、エネルギーなどの補足は意外と簡単に出来るのですが、老廃物質の除去は肝臓と腎臓が必死でその役割を担っています。ですから、肝臓や腎臓に血液の循環をよくして、他の臓器の活動を休めるのが「睡眠」とか「休息」なのだと思うのです。
 では、少しでも回復を速くするにはどうしたらよいのでしょう?僕が考えているのは、乳酸やアンモニアなどの老廃物を減らすことだと思うのです。とは言っても筋肉を動かすと乳酸は発生しますし、筋肉やその他の臓器は毎日新しいタンパク質と入れ替わっていくので老廃物として作られるアンモニアも発生します。そんじゃあしょうがないじゃん!ってあきらめないで下さい。他にも体内で発生する毒物はあるんですよ。次回はそのお話しをしましょう。

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