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松本大策のコラム
「牛がガスで倒れている？　その２」

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2008年3月24日


 　起きあがれなくなってしまった牛さんを起こすコツは、牛さんの鼻環か頭絡（オモテ）を持って鼻を空の方へ引き上げます。牛さんの頸を曲げて顔を上向かせる感じですね。そして、牛さんのお腹の方へ自分（あなたのことですよ）の体重をかけて引っ張って（体重を浴びせかける感じでしょうか）あげると一人で起こすことが出来ます。この時、牛さんもかなりパニックになっていることがあるので、蹴り足に気を付けて下さい。
　起きあがれなくて死んでいる牛さんの場合、血液中のビタミンＡやカルシウムが低いことが多く、それが原因でパニックに弱い可能性がありますから、一度起きあがれなかった牛さんには補給しておいてあげた方が無難です。一度やった牛さんは、元々お腹が大きなタイプが多く、起きあがれなくなるのを繰り返す傾向があるのです。僕は、こういう牛さんの場合、１：敷き料を少なくして床面の高低が出来にくくする、２：ビタミンＡを５０〜１００万単位ほど与えて、さらにウルカルやドン八ヶ岳のようなカルシウムも含んだミネラル剤を数日与える、などの対応をしてもらうことが多いです。
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