(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
伏見康生のコラム
「NO.33: 「団子工場操業開始」」

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2009年3月28日

 今回は子牛への粉薬の投与についてお話させていただきたいと思います。下痢などの子牛に薬を飲ませる機会は多くその投与方法もさまざまです。人工哺乳している農家さんではミルクに混ぜればいいんですが、そうでないところでは結構大変です。蓮沼先生のコラムでもいくつか紹介されていましたが、ストマックチューブや経鼻カテーテル、ホースなどは獣医さんや手馴れた農家さんにとっては便利で簡単な道具ですが、難易度も低くはなく投薬時の危険も伴います。誰でも安全かつ簡単にできる投与方法としてはホームセンターなどで売っている油さしに粉薬を溶かして飲ませる方法やお団子にして食べさせる方法があります。個人的なことですが、ここ数ヶ月お団子にはまり、作り方、食べさせ方に習熟してきました(笑)ので勝手に紹介させていただきます!!

お団子の作り方
(1)団子工場に子牛にあげたい粉薬を数種類入れます。
(2)工場にふた(屋根?)をして数回振って均一に混ぜます。
(3)工場に水を適量入れます(微調整が必要ですので最初は少しずつ)。
(4)工場にふた(屋根)をして再びよく振ります。
(5)出来上がり スプーンなどで適量をとって使いましょう。

・・・それはいいとして、え〜とその、団子工場ってなによ??って思ったひと多いのではないでしょうか。ええ、説明しましょう!!団子工場とはこの世界的な不況の中、果敢にも操業を開始したプラスチックケースです!!!!よく獣医さんが使う塗るシップや皮膚病の薬の入れ物です。こんど空をもらっておいて、皆さんも工場長になりましょう!!

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