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笹崎直哉のコラム
日中に分娩が来てほしい

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2018年5月8日

 皆様お疲れ様です。繁殖農家さんであれば、お産が多い月は日々緊張感が取れない状態が続きますよね。それに無事分娩が終了しても、非常に重要とされる初乳の管理をしなければなりません。特に深夜の分娩立ち合いは体に負担がかかり、翌日の仕事に影響しかねないと思います。本当にいつもお疲れ様です。

 そこで今回は分娩の時間帯コントロールについて話をしていこうと思います。簡単に紹介しますと「日中に分娩が来るようにお母さん牛の食生活を変える」という話です。一般的には昼間分娩誘起法と呼ばれています。昔から実際にトライしている、という農家さんにもお会いしたこともありますので。ご存知の方はたくさんいると思います。これはエサのやり方を変えるだけなのですが、いくつかポイントがあります。

① 分娩予定日10~14日前の牛さんから実施する
② 夕方(16~18時)の決められた時間にエサをあげる
③ 夕方のエサは1日分を給与し、翌朝の飼槽は空にする
④ 日中はエサをあげない

あくまでも確率論の話ですが、これを実施すると牛さんのアドレナリやオキシトシンといったホルモン動態の関係上日中に分娩が訪れる確率が高くなるようです。実際にこの方法で昼間に分娩が来るようになったという報告を近場の農家さんでお聞きしたので、分娩時の事故を減らす上で、試してみてはいかがでしょうか。
 
 
 
 
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