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2007年1月5日

 では木村さんのリンゴ園では何故無農薬、無肥料で栽培が可能なのでしょう?
あっ、ここで勘違いしていただいたら困るのでチョット付け加えておきます。木村さんの実践している無農薬・無肥料栽培というのは、今巷に出回っている化学合成された農薬や化学肥料を全く使っていないと言うことですよ!これらの物は人の口に入ったら病気になったり、ひどいときには死んでしまったりするような代物です。
 木村さんはたとえ人の口に入っても害になったり、また肌についても炎症の起きてしまうような物は使いません。
病気の防除には人に害を及ぼさず、その代わりになるような効能のある自然界の物を使います。
 テレビでも紹介されていましたが、消毒薬の代わりに醸造酢を使っています。また肥料としては以前その2で写真をお見せしましたが、あの雑草とリンゴの葉と、時々は空中窒素を固定するために大豆をリンゴ畑に栽培?して土中の根粒菌を増やしN肥料の代役をして貰っています。だけどP、Kなど他のミネラル分はどうしてるの?って思いますよね?
ここからが山のお話です。
 つまり、山の木々は肥料もなんもやっていないのに何で毎年大きくなるのでしょう?農薬を一度もかけていないのに病気にもならず、そしてあんなに葉っぱを沢山落としたり雑草が折り重なっても山はどうして毎年高くならないのでしょう?
 木村さんは長年悪戦苦闘して自分のリンゴ園でこの山の仕組み?を再現しているのです。              
(つづく)
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