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ゲストのコラム
「福田孝彦元普及員の「農家さんと営農資金」」

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2006年10月24日

 皆さん どーもはじめまして!鳥取県の畜産試験場で研究員をしています福田といいます。試験場では主に現場後代検定と超音波肉質診断を少々(福田のスキャンは当たらないと評判ですが・・・涙)といった担当をしておりますが、以前は11年間普及員をしていました。今回松本先生のリクエストで、普及員時代のことを思い出しながら畜産関係の制度資金の紹介をしていきたいと思います。
 畜産関係で使える制度資金は使い途によって他にもまだありますが、通常では一覧表のとおり大きく3つあります。3つの資金の違いは、近代化資金は農協、スーパーL資金は農林漁業金融公庫、改良資金は県といったようにお金を借りる相手が違うと考えてください。とは言っても借受の窓口金融機関は大抵の場合農協ですし、利用される農家さんにとっては利率や貸付限度額といった条件の違いくらいでしかありませんね。
 条件としては無利子の改良資金が一番いいんですが、新しい技術や部門の導入が必要でハードルが高く、貸付限度額が小さく償還期間も短いので利用できる農家さんはかなり限定されます。スーパーL資金は無利子ではありませんが、農地の購入も可能で資金使途が広いといったメリットがあります。最終的にどの資金で対応したら、最も有利になるかは農家さんの目的によって変わってきます。親身になってくれる普及員、営農指導員等の県、市町村、農協といった関係機関の方々に相談してみてください。
 いずれの資金を借りるにしても、こうした制度は「認定農業者」のためか優遇したものとなっています。認定農家でない人はまずは市町村の農林課に相談して、農業経営改善計画の認定を受けて認定農家となることをお勧めします。
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