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桐野有美のコラム
「ルワンダ便り−18 「トラブルぶるぶる」」

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2011年8月8日

 大工さんたちは、セメントや木材などの扱いは上手なのですが、たとえばトイレの便器とか、台所のシンクとか、そういう一般的なルワンダの家にはないものの取り付けに関しては、まぁいろいろとやってくれます。基本、チカラ技。規格が合わなくてもその辺にあるものでどうにかくっつけてしまう。しかもそういった部品のほとんどが中国製の安い(でもルワンダ人にとっては安くない)輸入物で、新品なのにすぐ錆びる、はずれる、割れる・・・ほんと、暮らし始めは毎日がトラブル続きで笑っちゃうくらいでした。写真は、住んで2日目で水道の蛇口の根元がはずれて大噴水!というわけで来てもらった修理屋さん。チカラ技でなんとかしているところです。このあと彼は水道管の位置をずらすためにセメントをノミとカナヅチで破壊し、そのときに出たセメント屑をそのまま排水口に流し、詰まらせます。
 水まわりのトラブルがやっぱり多いですが、その他にも、家の気密性ゼロなのでいろんな生き物が侵入してくる、ソファに座るとダニにびっしりかまれる、雇ってる警備員の爺さんは居眠りばかりする上に耳が遠い、しかもうちの水道の水をこっそり売る、そして何よりも雨季・乾季関わらず毎日断水&停電、ひどいときはまるまる2週間断水しっぱなし・・・といった具合に、家に関するトラブル話には事欠きません。

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