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桐野有美のコラム
「ルワンダ便り−16 「バカメ」」

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2011年2月14日

 同期隊員がホームステイしていた家の隣に「バカ!バカ!」と呼ばれている10歳くらいの男の子がいました。彼の名前はバカメ。ルワンダの言葉で「うさぎ」を意味します。ルワンダではうさぎは知性の象徴らしいです。バカ呼ばわりされているこの少年ですが、けっこう美形で、将来ぜったいモテるだろうとわたしはひそかに思っています。
 まぁそれはどうでもいいのですが、そう、ルワンダ人はうさぎ肉も食べます。ただこれは鶏と同じかそれ以上の高級品。注文すると一部の飲み屋さんで炭火焼にしてくれますが、一般庶民はなかなか口にすることはありません。わたしもこの夏、初めて食べました。脳みそが白子みたいで特においしかったです。頭を縦にまっぷたつに切った状態で焼かれていたのですが、さすがに目と前歯が見えたときはギクリとしました。
 日本でも昔は食べていたのでしょうが、今はどちらかというとペットのイメージが強いですよね。うさぎ専門の動物病院もあるくらいですから。ルワンダ人がそんなの見たらびっくりするだろうなぁ。

写真:農家のうさぎ。よく太ってます。

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