歯は大切にしましょう

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2016年2月1日

　みなさんは虫歯はありませんか？

　僕は金曜日に奥から2番目の歯を抜きました。
　以前から治療はしていてだいていたのですが（阿久根市は田舎ですが、久木田先生という、保存歯科学を専攻されたとても上手は先生がいらっしゃるのです）、若い頃バカをやって割れた歯でしたから、とうとう抜歯という羽目になってしまいました。

　昔に比べたらずいぶん痛みはありませんが、やはり思いっきり殴られたように顔の半分が痛みます。スタッフは僕の弱った顔を見て喜んでいますが（涙）

　ところで、みなさんは、普段あまり意識していないかもしれませんが、「歯」も立派な消化器の一部です。というかとても大切な消化器なのです。
　しかし、ペットに比べると、あまり顔を近づける機会がないためか、牛さんは虫歯を疑われることは少ないようです。まさに牛の齲歯（うし）です。

　まあ、草食動物である牛さんは虫歯にはなりにくいのですが、歯周病にはなります。粗悪な粗飼料を与えている農場では時折見かけるのですが、、歯周病が口の中のいろんな場所に影響を与えると、、場合によっては胃袋などの働きをつかさどる「迷走神経」にまで障害を及ぼすことがあります。
　そうなると、食欲も低下しますし排便もうまくいかなくなるケースもあります。迷走神経を刺激するお薬を使っても、根本の歯周病を治してあげないと治療はうまくいきません。とは言っても僕たち大動物の獣医師にできることは抜歯くらいですけどね。

　まれな症例ですが、自分が抜歯したので、牛さんの消化器病の一つを思い起こした次第です。