(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
椎葉絢香のコラム
割り込み 牛なのに…“ばん馬”並みの前足!!

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2015年11月25日

『椎葉さ―――ん!!助けてくださ――い!聞きたいことがあるんですけど…』
「なに~なに~?」
『今から電話します!!』
昨日、コラムを考えている私に、1つ下の大学の後輩からLINEがきました。(笑)

 電話で話してみると、何やら悩んでいる症例がいるようで…(*ノωノ)

 『今、導入して3・4ヶ月の肥育牛を診てるんですけど…両前足だけが以上に太いんですよね…。それも関節が太い感じではなくて浮腫っぽいんですっ!ビタミン入れたり
考えられる治療したんですが、腫れあんまりひかなくて…最近は、腫れがひどいのか曲げるのも一苦労で足を引きずるように歩いてます。なんですかコレ…?(。´・ω・)?』

 「うん!うん!いるよね~そういう子!(*´Д`) こうして~、あぁして~…してみたら?(*´ω`*)」

 実は、私、数ヶ月前に同じ症例に出会っていたのです。(笑)
 私が診た子は、導入1週間の肥育牛で、前肢がド―――ンと腫れていました。(後ろ肢は少し腫れているような腫れてないような…) 

 ばんえい競馬を走る“ばん馬”のような立派な肢です!
 “これはこれでかっこいいので大丈夫ですよ!!”とは口が裂けても言えず…治療開始です(笑)
 
 この子は、抗生剤・強肝剤・ステロイドの全身投与で2日間で、もとのモデルのようなスマートな肢を手に入れました☆

 ストレス?ルーメンの不安定や肝機能低下によるエンドトキシンの蓄積?体循環の心臓に遠い後ろ肢が腫れるのはよくあるんですが…うーん…他の部位に特に異常はないのですが、原因は不明です。なにか情報があれば教えてください!

 さて、山梨県で働いている守屋新米獣医師!頑張ってその子を助けてね♡(>_<)  ちなみに彼は、私の卒論を一番助けてくれました!(卒論項コラムでまた登場することでしょう)ありがとうね☆

………つづく(*^▽^*)

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