|
|
見守るべきか?手を出すべきか?お産を目の前に、気をもみますね。難産か、そうでないかを判断するとき、大変重要なのは「経過時間」です。お産の話-2〜12では、正常な分娩経過において、どのステージにどれくらい時間がかかるか、ということにも触れていますので、それを参考にしていただいてもいいのですが、目安としておおまかな判断基準を、分娩の時間経過にあわせてここに書いてみようと思います。 次のような場合は、難産の可能性が高いので、母牛の産道に手をいれて状況を確認する必要があります。 まず、「お、産気づいたな」と感じてから、6時間たっても破水しないとき。(→子宮捻転、胎仔の姿勢がおかしい、陣痛が弱い、などの可能性あり) そして、第一破水から1時間たっても進展がなく、足胞が出てこないとき。(→胎仔の姿勢がおかしい、陣痛が弱い、などの可能性あり) それから、足胞が出てきてから一時間(初産牛だともうちょっとかかります)たっても娩出しないとき。(→胎仔が大きすぎる、産道が狭すぎる、胎仔の姿勢がおかしい、陣痛が弱い、などの可能性あり) |