2015年9月16日 今回見つかったこの首曲がり牛は、初診時肺炎になりかけており、栄養状態が悪く痩せて毛がハネていました。 聞き取ると、私たちの治療の前に数回の風邪治療を農家さん自身が行っており、その後気がついたら首が右方向に曲がっていたということです。 身体検査上分かったことは、軽度の肺炎、削痩、各顔面神経に異常無し、適切な場所に餌を置いてあげれば摂食に問題無し、四肢の運動に問題無し(頭位がおかしいためぎこちなくはあるが)、排便排尿良好 ①やや硬いが、強制的に伸ばせばまっすぐにできる ②伸ばすように繋いでおいても身体の方が移動して、曲がった状態になる ③牛を放すと曲がった状態に戻る ④真横ではなく、やや下方を向くように曲がっている ⑤曲がっている部位に若干の熱感はあるが、伸ばしてみると腫脹はしてはいない といった状態。 血液検査ではCPK(筋肉の損傷をあらわす)が微増していたのですが、他に目立った異常はありませんでした。 つづく 前の記事 NO.324:首曲がり その1 | 次の記事 NO.326:首曲がり その3 |