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伏見康生のコラム
NO.325:首曲がり その2

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2015年9月16日

今回見つかったこの首曲がり牛は、初診時肺炎になりかけており、栄養状態が悪く痩せて毛がハネていました。

聞き取ると、私たちの治療の前に数回の風邪治療を農家さん自身が行っており、その後気がついたら首が右方向に曲がっていたということです。

身体検査上分かったことは、軽度の肺炎、削痩、各顔面神経に異常無し、適切な場所に餌を置いてあげれば摂食に問題無し、四肢の運動に問題無し(頭位がおかしいためぎこちなくはあるが)、排便排尿良好
問題の頸部は、

①やや硬いが、強制的に伸ばせばまっすぐにできる

②伸ばすように繋いでおいても身体の方が移動して、曲がった状態になる

③牛を放すと曲がった状態に戻る

④真横ではなく、やや下方を向くように曲がっている

⑤曲がっている部位に若干の熱感はあるが、伸ばしてみると腫脹はしてはいない

といった状態。

血液検査ではCPK(筋肉の損傷をあらわす)が微増していたのですが、他に目立った異常はありませんでした。

つづく

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