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伏見康生のコラム
NO.314:オイルジョッキをしってるかい?(3)

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2015年5月20日

引き続き繁殖にジョッキを使用する際の例を紹介したいと思います。

③ エコープローブの洗い流し

 学生時代には直腸検査でエコーを使用する際、直検手袋を2つ用意し1枚はエコーゼリーを入れてプローブにかぶせて使用する・・・と、よくこのような光景が見られました。
 プローブを壊さないように・・・、BLV(牛白血病ウイルス)をうつさないように・・・、
などといった理由が考えられますが、エコープローブは基本的に完全防水ですし、白血病の伝播には感染牛の血液0.5ml以上(ここは議論が分かれるところですが)の混入が必要ですので、一頭ごとしっかりプローブを洗えば何の問題もないです。
 このようなエコープローブの保護?はおそらく誰か権威のある人などが始めて広まったものと思いますが、獣医さんによっては一回に何十頭もエコー使用される場合、前日に何十枚もの直検手袋にゼリーを入れるらしく・・・あまりに大変な作業です。

 明日からは繁殖検診には是非5Lのジョッキに消毒液を作って持ち歩き、エコープローブはそのまんまお尻に入れて、一頭直検でエコーを使うたびにプローブをじゃばじゃばとかけ流しで洗ってみてください。もちろんそのジョッキでそのまま腟も洗い流して腟鏡入れたりもしています。

NO.311:オイルジョッキをしってるかい?(3)

NO.311:オイルジョッキをしってるかい?(3)

つづく!

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