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佐々隆文のコラム
「肥育とストレス−36 「フロート式編」」

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2009年5月8日

 フロート式の給水機を使用している農家さんもいます。フロート式とは、ウォーターカップの給水機とは異なって、決められた水位まで常に水が溜っている給水機のことです。利点としては、ウォーターカップのように牛に操作を覚えさせる必要がなく、どの牛でも簡単に水を飲むことができます。さらにウォーターカップのように、牛に水を排出させるための装置がないので、鼻環などを引っ掛けるリスクもありません。またカップ式だと、牛の1部屋の頭数が多すぎた場合、弱い牛には十分な水が行き渡らないということもありますが、左のような、容積の大きいフロート式の場合、十分な水量が確保できるので多頭飼育の場合でも全頭に水が行き渡ります。こうして考えると、フロート式の方が水飲み場のストレスが無いように思えますよね。しかし良い点だけではありません。欠点もあります。それはまた次回・・・。
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