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椎葉絢香のコラム
牛用眼帯!①

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2015年3月11日

 合格発表を待っている間に、獣医っぽい話もしようと思います。(笑)4月から、自己紹介~小中学校~高校…と長く長―くお話してきました。(*’▽’)

 このコラムを読んでいただいている大多数の方が
 『一向に獣医っぽい話は出てこないけど、ちゃんとした獣医師なの?』
 『こいつはホントに診療しているのか?』
 そろそろ疑っているかと思いまして…(笑)

 先月、あるフォーラムで発表する機会をいただき、鹿児島大学(初めて行ってきました~)で発表してきました。今日から数回に分けて、その発表内容を皆さんに紹介したいと思います。

牛用眼帯!①

牛用眼帯!①

牛用眼帯!①

❶牛用眼帯!!
 牛の目が赤くなったり、白くなったり、痒がっていたり、変な白い液(眼脂といいます)が出ていたり…した時には、心配になって獣医さんを呼びますよね。

 牛でおこる目の異常は、数種類ありますが、角膜が炎症をおこす角膜炎や、秋期眼結膜炎、第三眼瞼(瞬きする時に一瞬見える白い膜)が露出(ベローンとなります)するチェリーアイが主です。まれですが、角膜潰瘍や水晶体脱臼まで起こしている牛さんも診ることがあります。

牛用眼帯!①

 目の異常は、見ているほうも非常に痛々しくすぐにどうにかしてあげたい気持ちになりますよね。特に、角膜潰瘍やチェリーアイなどの感染性眼疾患の場合、“眼を保護する”ことが重要になってきます。

 小動物では、“瞬膜フラップ術”といって、瞬膜に糸をかけて眼瞼と縫合することにより、瞬膜で眼球に蓋をする治療法が行われています。

牛用眼帯!①

………つづく(*^▽^*)

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