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第70話:風邪の予防について考えてみる② |
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2015年2月20日
消毒といってもどの消毒薬を使うのか、どのように撒布するかを考える必要があります。
牛舎に近づくとまず見かけるのはやはり踏み込み消毒槽ですね。製品名で言うとビルコンなどの塩素系製剤やオルソ剤、消石灰を使っているのを見かけます。塩素系はもちろん溶液を酸性化することにより消毒効果を示し、消石灰はその逆のアルカリにより殺菌します。オルソ剤は下痢の原因コクシジウムのオーシストに効果を示す唯一の消毒薬です。
これらの消毒薬は牛舎を守る心強い味方ではありますが、きちんとした使い方をしなければ効果は半減、あるいはまったく効果なし、ということになりかねません。踏み込み消毒槽においては交換頻度と溶液の汚れ具合をチェックしてみましょう。槽の中を見てみると沢山のごみがありますよね。それら異物は徐々に消毒薬の効果を低下させていきます。オルソ剤においては紫外線により効果が低下したりします。毎日は難しくとも、最低1週間に1回は交換したいところです。もちろんその際は槽にこびりついた汚れもしっかり洗い流します。

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