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椎葉絢香のコラム
獣医学科に入りたい!⑧

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2015年1月15日

 講義-レポートが11月上旬、面接が1週間後という流れでした。

 1次試験で合格した50人が大学の講義室に入ります。麻布大学のAO入試は、1浪まで受験可能なので、制服の人やスーツ、中にはフォーマルな私服の人もいました。受験を経験したことのある人は分かると思いますが、周りの人が全員超頭よく見えますよね!

 でも焦ることはありません。きっとあなたも周りの人からすれば、同じように思われているからです。私も緊張で死にそうでしたが、お守りを握りしめながら今までやってきたことに自信をもって臨んだのを覚えています。

 講義を担当したのは、公衆衛生学の教授で“環境衛生と獣医師の関わりについて”というテーマで水俣病を例としての講義でした。もう同じ内容で試験をすることはないと思うので全部暴露します…(笑)

 皆さんもご存知の通り、水俣病は昭和28年から昭和35年にかけて熊本県水俣湾周辺、昭和39年頃から新潟県阿賀野川流域で発生したメチル水銀(有機水銀)によるものです。神経症状や言語障害、四肢麻痺などを起こすものです。

 世間で問題になったのは、人での発生が確認されてからですが、実は最も早く発症したのは猫だったのです!そして、獣医師はその時点で異変に気づき勧告していたのです!メチル水銀は魚に蓄積しますので、その魚を食べた猫が最も早く発症したのですね。

 私のレポートはというと… 講義の要約、獣医師は動物の命を救うだけでなくヒトの命も救うことで社会に貢献できる素晴らしい職業です!と力説しましたよ。何かの漢字を間違ったことに終わった後に気づき、青ざめましたが・・・(笑)

 次回は面接試験です☆………つづく(*^▽^*)

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