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佐々隆文のコラム
「「ビタミンA」の話−1」

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2007年10月5日

 日々の肥育牛の診療において、ビタミンA欠乏症の牛を診る機会が多々あります。そのような場合、「血中ビタミンA濃度」を測定したり、治療や予防目的で「ビタミン剤」を使用したりします。しかし、治療のためと言っても、多くの肥育農家さんはビタミンAを投与することにとても慎重です。
 このように、ビタミンAは肉用牛の肥育において切っても切り離せないものであり、とても重要視されています。そもそもビタミンAとは一体何なのでしょうか、牛さんの体内でどんな役割を果たしているのでしょうか。どうして肥育牛だけがビタミンA欠乏になりやすいのか、ビタミンコントロールとは何・・・? 
 そのような疑問に対し、現在分かっている知見と私自身が日々感じていることを簡単にお話しながら、日頃よく遭遇するビタミンA欠乏症の症状や、それを発見するために着目しているポイントなどを紹介したいと思います。
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