(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
佐々隆文のコラム
「プリッドの話−5 「繁殖障害の治療」」

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2007年4月6日

 繁殖障害の治療においては様々なアプローチおよび治療法がありますが、一番使用されるのがGn-RH製剤やプロスタグランディンF2α製剤などのホルモン剤です。このうち、単に注射するのではなく、腟内に一定期間留置して持続的に作用させる腟内留置型黄体ホルモン製剤(PRID)を用いたホルモン治療というものがあります。
 シェパードでは2005年3月よりPRIDを使用しています。それまでは腟内留置型黄体ホルモン製剤は使用していなかったことから、使用した症例においては農家名、診断名、留置期間、発情および受胎の有無などのデータを記録するようにしました。そこで、PRIDとはどんなものかという話から、実際にシェパード中央家畜診療所で2006年8月までに集まった100例についてのPRIDの使用成績を、次回からのコラムで紹介したいと思います。
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