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蓮沼浩のコラム
「第225話 「洗っているようで洗えていない その2」」

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2011年4月21日

 哺乳ロボットからゴム乳首までミルクを送るパイプがあります。大抵は透明なチューブなのですが、さてさて皆さんちゃんと洗っているでしょうか?基本的にはゴム乳首の根元からチューブを外し、機械の中を通ってきた洗浄液がチューブを流れて洗浄完了というパターンが多いと思うのですが、意外とこれだけではしっかりと洗えていないのです。じつは直径1cm程の丸いスポンジをチューブの中に入れて、お湯を流すことでチューブの内側にこびりついているミルクのカスを綺麗に取るのです。毎日、朝晩の2回この作業をやっていても結構カスがとれます。汚れがひどい時は針金の先にブラシをつけたモノをチューブの中を通して内部を洗います。そこまでしないといけないの?と思われる方もいらっしゃるかとおもいますが、やはりチューブにこびりついたミルクのカスは雑菌の温床となります。必ず実施して頂きたい作業ですね〜。ちなみにゴム乳首と機械をつなぐチューブの弛みはなくしておきましょう。弛んでいるとそこにミルクが溜まり、次に飲む子牛にあまり状態のよくないミルクを与えてしまうことになりますからね。
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