|
|
あるとき新しく哺乳ロボットを導入した農場におじゃましたことがあります。そこの農家さんに哺乳ロボットを洗っていますか?とお聞きすると「機械が洗ってくれるので、一度も洗った事はないよ〜。」との事。それではということで機械の仕事っぷりをとくと拝見。子牛がミルクを飲みに来て、元気に規定量を飲みほすとゴム乳首が引っ込みます。その時に上からシャワーが出て、ゴム乳首の表面を洗います。確かに仕事はしています。ほとんどの哺乳ロボットにこの機能がついているのではないでしょうか。しかし、これには重大な問題があります。それは表面を洗い流せるのですが、内側が全く洗えていないという事実です。農家さんはこれでゴム乳首が洗えていると安心してしまうのですが、実は内側にはミルクや唾液がこびりついており、大腸菌などの雑菌が大量にいます。それなのに洗えていると勘違いしてしまうところに問題があります。洗った事がない方は一度はずして確認してみてください。二日もそのままにしていると内側にカスがこびりつきはじめます。必ず毎日ゴム乳首ははずしてきれいに洗い、消毒薬につけて乾燥させてから使うようにしてくださいね。3個ぐらい用意しておいてローテーションで使うといいですよ〜。ちなみにゴム乳首を取り付ける金属部分も時間がたつと唾液とミルクで錆が浮いてきます。時々ガリガリこすってとってくださいね。 |