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蓮沼浩のコラム
「第218話 「結局ワクチンはどうするのがいいのか?」」

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2011年2月10日

 ちょっと長くなりましたが、今回でワクチンの話はおしまいです。一応今のところ小生はBVD-MDを予防するには母牛にワクチンを投与しておくのが最善の策であると考えています。そして使用するワクチンも使い勝手の良さから不活化ワクチンの方がいいのではないかと考えています。以下にその理由をあげます。

(1)妊娠牛にも打てる。(コレが一番重要かな)
(2)頭数をそろえる必要がなく、一頭からでも打てる。
(3)より毒性の強いBVD-MDのⅡ型にも効果がある。
(4)溶解する必要がなく、ワクチン投与ミスが少ない。

 小生は一応このような理由から初年度は二回打つという面倒もありますが、不活化ワクチンを使用しております。ワクチンで本当に胎児へ感染するのを防ぐことができるのかという御意見もありますが、今までの報告ではワクチンを日ごろから投与しているところで病気が大発生したという報告を見たことがありません。色々と大変かもしれませんが、結構お勧めですよ〜。

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