|
|
BVD-MDの検査をする場合、乳牛であればバルク乳をつかって比較的簡単に牛群の検査をすることができます。しかし、肉用牛繁殖の場合は搾乳することがないのでバルク乳を使った検査ができません。そのために乳牛のように積極的な検査というものができないのです。小生の知っている今までの発生報告をみてみるとほとんどの場合、病気が牧場内に蔓延して恐ろしく治療が大変となり、さらには何頭も子牛が死んでから初めて家畜保健所へ検査依頼をし、結果が出たころには相当の損害が出ているということがほとんどのような気がします。和牛生産では子牛がひどい肺炎になり発育が異常におかしくても農家さんや獣医さんが必死になって治療をします。しかしその間にウイルスはどんどん他の牛達に感染してしまうのです。確かに多くの場合は他の要因で問題が発生していると思われますが、獣医さんも農家さんももしかしたらBVD-MDが原因であるかもしれないということを頭の片隅においておくことは重要だと思います。 |