(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
伏見康生のコラム
NO.284:ハイテク聴診器

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2014年5月21日

聴診は基本でありながら、とても難しい診療技術です
心音、肺音、消化管異常音・・・

もちろん分かりやすいものもありますが、複雑な肺の異常音などは第三者と共通認識に至るにはしばらく時間がかかることが多いです

この問題の大きな原因は、「聴診器というものがその現場で本人しか装着し得ない閉ざされた診療器具であるため」です
ものすごい難解な表現になってしまいましたが、要は聴診器は音を聴く穴が一対しかないうえ、基本的に診療は一人で行うため複数人で客観的に評価しづらいということです
同じものを見たり触ったりする様なオープンな視覚、触覚情報とは客観レベルが異なるということです

これがスピーカーで音楽を聴く様にオープンな聴覚情報であれば一気に問題が解決します

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ということで、ハイテク聴診器が登場です(笑)

NO.284:ハイテク聴診器_01

教育利用のための採音用にお借りしたものです

これで聴診音を録音し、パソコンで再生すればオープンな聴覚情報になります

鏡面仕上げ?メッキ?リッチ感溢れる筐体
とにかく美しい(笑)

NO.284:ハイテク聴診器_02

緩やかな曲面仕上げのダイヤフラム
とにかく美しい(笑)

NO.284:ハイテク聴診器_03

牛も興味津々
そして・・・ちょっと短くて
とにかく苦しい(笑)

NO.284:ハイテク聴診器_04

スイッチ・・・オン♪
・・・あれ・・・

NO.284:ハイテク聴診器_05

電池がハイッテナーイ♪

出張から戻って来たら、また使ってみます(⌒-⌒; )

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まだ使って見てもいませんが、次に思うのは教育用にスピーカーのついた開放型聴診器があってもいいのではないかということ

授業に内科の先生が、あるいは新人研修に先輩獣医師が、カクテルメジャーカップみたいな聴診器を持ってきて、胸に当てると肺音がみんなに聴こえるというような

NO.284:ハイテク聴診器_06

エコーに集音マイクが付いているものがありますので、探せばありそうですね

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