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蓮沼浩のコラム
「第178話 「色々な方法」」

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2010年4月8日

 BCS(ボディコンディションスコア)をそれではどのようにして決めていけばよいのでしょう。このBCSの基準をしっかりと把握しておかなければ牛さんの状態を正確には判断できません。しかし、困ったことにこのBCSを決める基準が実は何種類もあるのです!見る人によってどの基準で判断しているのかがわからないのです。小生が知っているだけでもBCSを決める方法は3つあります。おそらくこの3つが日本で主に使われている方法だと思うのですが、他にもあるかもしれません。一つ目はアメリカのDr.James D.Ferguson先生が提唱するUV法。そしてもうひとつは岩手大学の岡田先生が提唱する牛の外陰部、肛門、尾根部の状態で決める方法。最後に牛を全体で眺めて大雑把に決める方法の3種類です。一番細かいのがUV法、次に細かいのが岡田先生の方法、最後に一番簡単なのが大雑把に眺めて決める方法です。どの方法を使うにしても、同じ方法でBCSを決めることが大切です。そして他の人と話すときも必ずどのような方法でBCSをたとえば「3」と決めていますと説明したほうがいいかもしれません。
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