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蓮沼浩のコラム
「第177話 「び〜し〜えす」」

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2010年4月1日

 皆さん、BCSってご存知でしょうか。ビーシーエスと読みます。肥育農家さんや肉牛の仕事にかかわっている人たちからはすぐに答えが返ってきます。
 ああ、それはね〜「ビーフカラースタンダード」といって牛肉の肉色のことを言うんだよ。No.1~7まであってね、1が一番色が薄くて7が一番濃いんだ。普通は3か4が良いとされているんだよ、という感じに。小生もとにかく肉牛専門の獣医さんであるがゆえにBCSといえばやっぱり「肉色」のことでしょ!と反応します。農家さんの出荷した牛さんのBCSが5だったなどということを聞くと、あれ・・・結構肉色濃いめだね〜枯れていなかったのかな〜それとも何かストレスがあったのかな〜などと思います。しかし、このように考える獣医さんは意外と少なく、ほとんどの獣医さんはBCSとくればそりゃ、「ボディコンディションスコア」でしょ!と即答。そしてBCSが5と聞くと、そりゃ〜太りすぎだよ!との答え。酪農家さんや酪農にかかわる獣医さんや指導員さんなどはこの「ボディコンディションスコア」に精通している方が非常に多いのですが、小生の見たところ、肉牛に関係している人たちは酪農関係の人たちに比べてあまり気にしている人がいないような気がします。そこで今回からはBCSといえば「肉色」と思い、「ボディコンディションスコア」であれば毎日バリバリの5である肥育牛を診療しているメタボな小生の怪しげな視線で「ボディコンディションスコア」に切り込んでみようと思います。
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