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伏見康生のコラム
NO.278:肥育牛の卒倒ムービー

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2014年4月9日

肥育牛に血管注射をする時、薬剤の種類などによってまれに卒倒することがあります。

薬剤名は伏せますが、静脈注射をしているとだんだん牛の目つきがおかしくなり、後ろ足から腰にかけてふらつき次の瞬間にはバタンと倒れます。
静脈注射中に転倒するので、注入した薬剤の成分によって卒倒している事は間違いありません。

牛の様子がおかしいなと思ったら注射を中止し、壁や柵と牛の間に挟まれないように急いで退避します。
倒れた牛はものの2、 3秒で立つこともあれば、10秒ほど痙攣していることもあります。
その間は牛に触れずに紐を解いてあげ、回復するのを待ちましょう。

私も初めて遭遇した時は大変驚きましたが、牛が死んでしまったようなことは1度もありません。
特に重篤な疾患を抱えている牛や、激しくビタミンが切れている牛に多い印象です。

その様子をムービーに捉えましたのでご覧ください。

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