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蓮沼浩のコラム
「第164話 「渡りガラスの恐怖」」

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2009年12月17日

 カラスについて色々と書いてきました。一応今回でこのお話は終了です。鹿児島県の出水市には毎年冬になると1万羽以上の鶴がやってきます。それはそれはたくさんやってくるのですが、この時期にはカラスもどこからともなく大量にやってきます。今、出水市では鶴とカラスがシーズン真っ盛りです(笑)。地元の方はこの冬にやってくるカラスのことを「渡りガラス」といっており、いつもいる少数の「地ガラス」と区別しています。とにかくこの「渡りガラス」の数はすさまじく、電線には恐ろしいほどの数のカラスが止まっています。鶴にまじってワラワラいます。先日もこの「渡りガラス」の襲撃を受け、少し脱肛していた肥育牛が血祭りにされていました。10羽以上に襲撃されて直腸はめちゃくちゃ・・・。さすがにあまりにも数が多いので害鳥駆除として捕獲もされています。小生の往診先の農家さんがこの専用の捕獲罠を管理しているのですが1シーズンに500羽以上つかまえます。恐るべき威力です。
 他にも多々やり方はあると思うのですが、やはり小生の一押しは「牛舎を網で隔離する」方法がカラスにもハトにも牛さんにも人間にも環境にも一番いいんじゃないかな〜と思っています。
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