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蓮沼浩のコラム
「第157話 「必殺 天井ひねり」」

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2009年10月29日

 嗚呼、気がついたら10月も終わりに近づいています。そしてハエ君たちの数もどんどん減っています。さすがにハエネタも疲れてきたので最後に小生の必殺技を紹介してハエの話はおしまいにしようと思います。

往診を回っていると診療車の中にハエが大量に入ってくるときがあります。それはそれはもう運転席の中をブンブン飛び回り、慣れているとはいえひじょ〜にいやなものであります。多くの獣医さんは車の中に殺虫剤をまいたり、運転中に窓を全開にしてハエ叩きを振り回して外へ追い出したり、中には以前掲示板で紹介があったようにダッシュボードへハエ取り紙を設置してハエを捕ったりしているのではないでしょうか?

では、小生は一体どのようにしているのか?

基本的には運転中に窓を全開にして自然に外へ出るのを待ちます。なかなか出て行かないですが「忍」の一字で耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んでいます。あまりにも多いときにはハエ叩きを乱打するときもありますが・・・。

そして・・・・仕事が終わり、夜家に診療車で着いたときに室内灯の薄ら明かりの中で天井にへばりついているハエ君たちを一匹、一匹ひねりつぶしていきます!彼らは昼間に元気いっぱい飛び回っているのですが夜も更けてくるとみんな高いところへ集まって休みます。その寝こみを襲うのです!ティッシュペーパーでつまんでもよし、ハエ叩きでそっと押しつぶしてもよし。彼らはぐっすりと眠っているので何の抵抗もなく確実にしとめられます。ただし、あまりにも車内を明るくしすぎたり乱暴に動いたりすると飛び回ってしまうのでそっと寝首を掻くことが重要です。一部の読者から寝首を掻くとは蛆右衛門は卑怯である!といわれそうですが、どうも彼は卑怯者のようです(笑)。

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