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蓮沼浩のコラム
「第１５０話　「酒池肉林」」

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2009年9月10日

　ミリン入りのペットボトルを設置すると最初はまったくハエが入ってきません。とにかく最初は続々とハエ君たちが入ってくる状況を期待しているので肩透かしを食らいます。「なんだ、大したことね〜じゃね〜か！」という感じです。しかし時間がたつと少しずつ中に入ったり出たりするやつが出てきます。せっかくはいってもすぐに出てしまうので見ていると妙に落ち着きません。そして何匹かはミリンの中に浮いている状態になります。ここまでも結構時間がかかります。大抵ここら辺でみていると飽きてきます。そしてしばらくほったらかしておくと・・・・うじゃうじゃハエが入ってきています。もしも一日たってもハエが全然入っていないようであるならば設置場所が悪い可能性が高いです。もう一度よく観察して設置場所を決めましょう。小生が観察し続けた感想としてはハエが集まりだすと加速度的に集まり始め、たくさんハエが集まると、何かホルモンのような吸引物質が出ているような感じがしました。中にいるハエはミリンをたっぷり飲んでお腹は薄い琥珀色でパンパンです。そして目は異様に赤く染まっています。雄雌入り乱れて味醂風呂の中で大騒ぎ。異常な数の男女が入り乱れてミリンのアルコールを狂ったようにがぶ飲み・・・・まさに「酒池肉林」。あまりにもペットボトルの中でみんなが乱痴気騒ぎをしていて楽しそうだから続々と集まってくるのかもしれません。小生もハエだったらこんな死に方もいいかも（笑）。

　しかし、ハエがたくさん捕れてよかったよかったと素直に喜べない気持ちが小生の心の中に暗い影を落としていました。
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