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蓮沼浩のコラム
「第119話 「もう少し細かい説明」」

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2009年1月29日

 前回お話ししたことはあまりにも簡単すぎるのでもう少し説明をしましょう。まず一番気になるところは畜舎消毒に使う消毒薬。結論からいいますと「何でも良い」です。さらに極論をいいますと「水でも良い」となります。さすがに小生も「水」はね〜だろ!と思いましたが「鉄の柵に付いている白癬菌を洗い流す感覚で使えば効果あり。白癬菌は実はかなり弱い菌である。」との話を教えてもらいました。しかし小生はさすがに水だけで畜舎消毒をしたことがないので現実的には牛舎のすみにホコリをかぶって放置されている(笑)消毒薬をいそいそと取り出して使うのがよろしいかと思います。だって「水」で効果があるのですから。ただどうしてもそれでは納得いかない方は「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」を主成分とする消毒薬は確実な効果が実証されていますので使ってみてはどうでしょうか。次に消毒の回数ですが最初の1ヶ月はどうしても消毒をしても鉄の部分から白癬菌は分離されます。しかしその後は菌がほとんどとれなくなってくるので頑張って最初の1ヶ月は1週間に1回は消毒したいですね。その後は2週間に1回でも十分な効果を小生は得られました。最後にお手軽にやるという非常に重要なポイントを押さえるために是非「プレッシャースプレー」は入手しておきたいですね。「お手軽にやる」ということは何にもまして大切です。
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