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除角をするときに多くの農家さんは植木バサミのようなもので切っているのではないでしょうか。ここで切るときに非常に重要なポイントがあります。それはいかにして角に角度をつけて切るかということです。角は普通にまっすぐ輪切りにするとそのまま自然に伸びていくのですが出荷が近くなるとかなり角がのびた状態になってしまいます。上のほうを少し切っただけの場合などは「この牛さん本当に除角したの???」というような場合もあります(笑)。そこで角を輪切りにするときに少し斜めに切るようにします。イメージとしては「すき焼きに入っているネギの切り口」のような感じ。このようにすることで角の根元から近いほうと先のほうではのびるスピードが違うことから自然と丸みを帯びて角がうまく耳の後ろ側に隠れてくれます。しかしこのときも切り方や角度を間違えるととんでもない方向に角がのびてしまい、ひどい場合はこめかみに角が突き刺さることもあります。この切る角度などは何頭も切って感覚をつかむしかありません。かならず切った後の角の状態をイメージしながら除角してみてください。時々診療でこめかみに角が突き刺さって化膿している牛さんを診ることがあります。変な方向に角がのびているときは注意してくだちゃいね。 |