第３１０話： ＴＨＩ　その１

コラム一覧に戻る

2013年1月10日

　新年、あけましておめでとうございます。今年も何だか良く訳がわからなくて、くだらないけど1％ぐらいはお役にたてるコラムを目指して頑張りますので何卒よろしくお願いいたします。

　さて今年最初のテーマはというと、ズバリ「THI」です。ティー・エッチ・アイです。これは一体なんだと思われるかもしれません。Temperature-humidity-indexの頭文字をとってTHI。日本語に訳すと、「温湿度指数」といいます。この数値は気温と湿度を計算式に入れることで算出します。そしてこの数値から牛さんが感じている寒冷、もしくは暑熱ストレスを客観的に把握するのです。乳牛の世界ではこの数値、先人たちによりかなり古くからいろいろ研究されて使われているそうです。かなりメジャーな数値だそうです。小生はというと、何となく聞いた覚えがある程度の理解でした。「ふ～ん」という感じ。
一応この値を求める計算式を書いてみますと・・・

THI＝（0.8×気温＋（相対湿度/100）×（気温－14.4））＋46.4

という数式で出します。小生のこの式を見た率直な感想。

「うへ、面倒くせ～～～　間違いなく自分で計算はしね～な～」

多くの方がおそらく同じような感想を持つのではないでしょうか。しかし、THIという数値は決して侮ることのできないとてつもなくすごい数値であります。正直、この計算式に小生感動をおぼえてしまいました。何故って、この式には「愛」の力が宿っているからです。そう、この無味乾燥な計算式を解くことで「愛」が生まれるのです。「愛」が生まれる計算式。なんかいいですね～。あ、一応断っておきますがこの式を解いたからといって異性から愛されるというわけではありませんのであしからず。素敵な人の前でその時の気温と湿度を計算式に入れて数値をはじき出しても二人の間に「愛」が芽生える確率は非常に低いと思います。現在のTHI値は63です、なんていっても相手は「はあ？？」ですからね。くれぐれもご注意くださいね～(笑)。