ようやく終息するかに見えた口蹄疫が、一気に都城、宮崎市、日向市にまで飛び火してしまいました。農家さんの被害は甚大なものです。政府の救済策もずいぶん具体的になってきました。
ただ、周囲の関連産業に対する補償は、未だ何も決まっていないような状況です。たとえば、僕の知り合いの飼料販売店さんは、売掛金未回収のまま顧客の98%を失いました。児湯郡を中心に、受精卵移植をなさっていた獣医さんは、顧客が80%以上なくなってしまいました。もちろん診療していた獣医さんも動けない上に、顧客はいなくなってしまったわけです。
問題はすでに宮崎県だけではありません。宮崎牛を中心に扱っていた東京や大阪のお肉屋さんもつぶれるところが出ていますし、枝肉単価はかつてない安値を付けています。
口蹄疫の問題は農家さんだけの問題ではありません。日本の経済を再び悪化させ、じわじわと一般市民の方の生活にも影響を与えていきます。
昨日も「なぜ農家だけ補償されるんだ?」という電話をいただきました。しかし、そういう風に分断管理されて仲違いしていては、かえって問題解決から遠ざかります。
苦しいときほど、いがみ合いさせようとする圧力に打ち勝ち、みんなの力を結集して「みんなのしあわせ」を勝ち取りましょう!