2012年10月22日 繁殖多頭化のヒントなどとサブタイトルをつけた本を出版しておきながら、今日のタイトルは何だ?と言われそうですが、多党化や大規模化にはプラスの側面だけでなく、マイナスの側面もあることを知っておかなければ、健全な経営判断はできないと思い、昨今の畜産を取り巻く状況を踏まえて、あえて今日のタイトルとしました。 産業が発展する時期には、大きな投資で大規模化を図り、シェアをとった方が有利です。しかし、畜産がそのまま当てはまるかというと、そこは慎重に考えなければなりません。コンピュータのソフトウェアや生命保険などの商品は、1個作るのも100個作るのも、それにかかるコストはほとんど変わりません。開発費は同じで、後はコピーして増やすだけですからね。ということは、シェアを確保してたくさん売り上げを上げるほど経営は良くなるわけです。 日を取り巻く状況は、景気後退や人口減少、高齢化、などの縮小経済モデルといえます。多頭化して海外に活路を求めるというやり方もあるでしょうし、自分なりの適性頭数にして、販売方法の改革などで利益率を上げる、などいろいろなやり方があると思いますが、畜産を取り巻く状況の変化には絶えず気を配っていないといけないと思います。 前の記事 (番外編)これから気をつけよう! | 次の記事 さわらぬ神に... |