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加地永理奈のコラム
子牛の悪寒

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2026年10月21日

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今週の動画では、子牛がガクガクと震えている様子を撮影した動画を投稿しました。
今回は、この震え「悪寒(おかん)」について解説します。

悪寒とは、発熱がおきる前後に寒気を感じて体が震える症状のことです。
皆さんも、風邪を引いて熱が出るときにゾクゾクして震える経験があるかと思います。

感染症などで体内に炎症反応が起きると、脳の視床下部にある体温調節中枢が、設定値(セットポイント)を上昇させます。
この設定値(セットポイント)は、例えば通常の子牛で38℃付近ですが、炎症反応に伴って40℃以上になっていき、実際の体温もその設定値まで上げるようにと脳から指令が出ます。

すると、まだ38℃のままの体温では「寒い」と体が感じてしまいます。
これがヒトも風邪を引いた時によく感じる寒気です。

そして、実際の体温をセットポイントまで上げるために、筋肉を細かく収縮させて熱産生を始めます。
こうしてガクガクと震える反応が悪寒であり、どんどん高熱になっていくサインになります。

発熱には、免疫細胞の働きを高めたりウイルスや細菌の増殖を抑えたりする効果があり、感染に対して必要な防御反応です。
ただし高熱が続けば、体力・エネルギーを消耗して発育に影響し、全身状態の悪化が問題になってきます。

子牛が震える理由としては他に、低体温症状や疼痛によるものである可能性もあります。
震える子牛がいたら、検温と全身状態のチェックをして、獣医師に治療の相談をするようにしてください。
取り急ぎ、毛布やジャケットで体を温めてあげたり、床冷えのないように環境整えてあげたりすることも有効です。

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今週の動画
発熱のときの悪寒

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