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橋本匠護のコラム
その「ウルソ」、どのウルソ?

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2026年9月18日

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牛の薬には、同じような名前の製品がいくつもあります。例えば、ウルソデオキシコール酸を有効成分とする、いわゆる「ウルソ」の仲間です。名前に「ウルソ」が付く製品は各社からいくつか出ており、何種類か使ったことがある方もいらっしゃると思います。これらの中には、人の病院でもよく聞く「ジェネリック」的なものも含まれています。

ウルソを例として考えると、基本的に有効成分としてウルソデオキシコール酸が含まれている点では共通しています。しかし、製品としてまったく同じというわけではありません。では、具体的には何が違うのでしょうか?

① 価格
まず分かりやすい点は、価格の違いです。後から発売される薬は、価格が低く抑えられている「こと」があります。

② 有効成分の濃度
有効成分が同じ薬でも、濃度が異なることがあります。有効成分の濃度が違えば、実際に与える薬の量は変わるため非常~に重要です。例えば、同じ有効成分を同じ量だけ投与する場合、10%製剤で必要な薬の量は、5%製剤の半分になります。現場では製品ごとの濃度の違いが考慮されずに、規定量ではない量で使用されていることがちょこちょこあります。

③ 賦形剤などの添加物
薬には、有効成分のほかに、薬の量や形を整える「賦形剤(ふけいざい)」などの添加物が含まれています。例えば、有効成分が5%の粉薬なら、残り95%は賦形剤などの成分です。この賦形剤が、製品によって異なることで使い勝手が若干異なることがあります。また甘みやうま味を加え、牛が口にしやすいよう工夫された製品もあります。


↑水への溶けやすさなど使い勝手が違うことも(ウルソではないです)

このように、同じような名前の薬で有効成分が同じでも、実はそれぞれに特徴があったります。そして、名前が似ているからこそ、診療時のやり取りで行き違いが起こることもあります。私自身も農家さんとの会話が若干噛み合わないな~と思い確認したところ、「あ、これっすか?!」となった経験があります。

そのため、「ウルソ」のような通称だけでなく、製品名や濃度まで確認し、どの薬を使っているのかを正確に共有することが大切です。そのうえで、使い勝手や牛の状態も見ながら、それぞれの農場に合う製品を判断していただければと思います。

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