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橋本匠護のコラム
角損傷が続く農場、そして山からの来訪者○○○○

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2026年9月15日

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先日、ある農場で牛の角鞘脱(鞘抜け)などの角損傷が相次ぎました。1日で2頭、角損傷の処置をする日なんかもありました。角損傷自体は適切な処置を行えば健康上問題のないケースが多いですが、出血や疼痛の観点から怪我しないにこしたことはありません。(そりゃ、そうですよね)

そこで原因を考えてみます。角損傷は、角に強い力が加わることで起こります。つまり牛同士の闘争や、柵・スタンチョンへの衝突、角を引っ掛けた状態で勢いよく頭を引くことなどが原因となりやすいです。そのため、角損傷がみられた場合には、まず牛同士の関係や、牛舎に角を引っ掛けそうな場所がないかを確認します。

しかし、ここの農場さんで角損傷の発生増加に関連した牛舎構造や管理の変更はなさそうでした。なぜだ、なぜだ、なぜ角を怪我するのだ・・・。

そんな中、農家さんから興味深い話を聞きました。夜間、牛舎に設置しているカメラを遠隔で確認したところ、そこには「山の主」のような、でっかいイノシシが映っていたそうです。また、私自身も診療でこの農場を訪れた際に、小さなイノシシが牛舎から走り去っているのを目撃したことがありました。

「まさか、イノシシが・・・?」

牛は、普段見慣れない動物が突然近づくと、驚いて急に動いたり、部屋中を走ったりすることがあります。もしかすると、夜間に現れたイノシシに牛が驚き、柵などに角をぶつけたり引っ掛けたりしたことが、角損傷につながったのかもしれません。

現段階では、イノシシが原因だったと断定することはできません。ですが一つの可能性としては十分に考えられます。野生動物といえば感染症伝播や飼料の盗食などを思い浮かべますが、思わぬ怪我のきっかけにもなるのかも?と思った事例でした。

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