2026年8月7日 *********************************************************** 一方、凍結初乳や人工初乳を給与している農場では、「出生後○時間で○L飲ませた」と、給与した時間や量を把握されていることも多いです。場合によっては初乳の品質もチェックされているところもあります。ただし、初乳を飲ませた量と、実際に子牛の体内へ吸収された免疫の量は同じではありません。これは難産や低体温など子牛側の状態によっても、実際に吸収されるIgGの量は変わるためです。 そのため、「初乳を飲んだか」だけではなく、「初乳由来の免疫を実際にどの程度獲得できたのか」を確認することも大切です。その確認に利用できる簡単な方法の一つが、血清Brix値の測定です。方法は簡単です。子牛から採血して血清を分離し、糖度計に数滴垂らしてBrix値を測定します。血清Brix値は血液中のIgG濃度と関連するため、子牛が初乳からどの程度の免疫を獲得できたのかを簡便に推定できます。 実際に黒毛和種子牛を対象とした国内の報告でも、血清Brix値と血清IgG濃度には強い相関が認められています。実際に測定してみると、初乳摂取後には8~10%の値を示す子牛が多く、血清Brix値が高いほど血液中のIgG濃度も高くなる傾向があります。ただし、「○%以上なら大丈夫」と単純に判断する検査ではありません。子牛によって数値には差があるため、何頭か測定して、その農場の子牛が普段どのくらいの値になっているのかを見ることも大切です。 もし低い値を示す子牛が多ければ、初乳の質や給与量、給与する時間など、初乳管理を見直すきっかけになります。初乳は「飲ませて終わり」ではありません。ときどき血清Brix値を測定して、初乳管理の答え合わせをしてみるのもおすすめです。 |
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