(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
加地永理奈のコラム
胃腸炎になって想像する子牛の気持ち

コラム一覧に戻る

2026年6月24日

***********************************************************
シェパードイチオシ情報
■ 尿でわかる!マイコトキシン検査はじめました
尿中カビ毒検査とは(チラシ) / ご依頼の手順など
***********************************************************

梅雨の時期は、人も体調を崩しやすい季節ですね。
実は先日、私自身が胃腸炎になってしまいました。

数日は発熱と食欲不振、お腹の不快感に悩まされ、トイレを往復しながら改めて下痢の子牛の気持ちを考える機会になりました。

下痢の子牛を診察しているときは、便の状態に加えて、脱水の程度や体温を観察し治療を考えます。
この中で、実際に自分が胃腸炎を経験して、最も体のだるさに直結していると感じたのは発熱でした。

発熱がある間は基本は横になって休み、波が来たらトイレへ行くという状態で、普段は楽しみな食事も1日1食で十分と思ってしまいました。
子牛が下痢の初日などに、ミルク飲みが落ちてしまうのも納得です。

特にこの状態では水分を摂る気も起きず、これではすぐに脱水が進んでしまうなと実感しました。
体の小さい子牛では、下痢による水分損失の影響はさらに大きくなります。
下痢の子牛にとって、早期の補液や電解質補給はやはり大切ですね。

また、水様便が頻繁な間は皮膚が刺激され、不快感が続くことも強く印象に残りました。
子牛でも下痢が続くと、お尻の周囲が汚れ、脱毛して赤く皮膚炎を起こしていることがあります。
こうした不快感も、子牛にとって大きな負担になっているのだろうと感じました。
赤くなった皮膚には、保護のためにワセリンを塗ってあげたり、そうなる前に便を拭き取ってあげたりしても、子牛の早期回復の助けになるのではないでしょうか。

今回は自分が胃腸炎を経験したことで、子牛の下痢はやっぱり防いであげたい、下痢でしんどそうな子は早く治してあげたいという気持ちが強くなりました(^^;

***********************************************************
今週の動画
尻尾が短いときの保定

|