2026年3月4日 *********************************************************** しかし最近、「感染する順序や病原体同士の相互作用によって、逆に症状が軽減する場合がある」という驚きの研究結果が発表されました。 論文タイトル この論文では、ロタウイルスに先に感染していたけれど症状が出ていなかった子牛は、その後クリプトスポリジウムに感染しても、下痢の期間が大幅に短縮されることが明らかになりました。 具体的には、クリプトスポリジウムの単独感染だと4~5日続いた下痢が、ロタウイルスとの混合感染の場合では1~2日に短縮されたそうです。 しかもこれは、最初の感染によって免疫反応が活性化したからではなく、ロタウイルスが作るタンパク質「NSP4」というものが、子牛の腸粘膜細胞にくっついてクリプトスポリジウムの感染を防ぐという仕組みで起こるとのこと。 現在、クリプトスポリジウムに対して有効なワクチンや治療薬はなく、消毒を徹底して免疫の強い子牛を育てていく他ありません。 しかし今回の論文をヒントにすると、ロタウイルスに対する抗体を子牛にしっかりと付けさせさえすれば、その子牛はロタウイルスに感染しても症状が出ず、そこからクリプトスポリジウムに感染しても体力を消耗することなく乗り越えられるということになります。 この研究が現場で検証され、子牛の下痢対策がアップデートされることを楽しみにしています。 |
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