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戸田克樹のコラム
第536話「病気を減らすためにできること⑲~消毒の前に必要な洗浄~」

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2026年2月19日

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 今回は哺乳期子牛をハッチ管理する農場を想定した話です。

 子牛のハッチ管理で大切な作業のひとつに「次の子牛を入れる前の準備作業」というものがあります。導入された子牛が何十日と過ごしたハッチには、たくさんの病原体も存在しています。ほとんどの子牛はハッチ在籍中に少なくとも1度は下痢やカゼを経験するはずです。その度に体から排出された大量の細菌やウイルスがハッチの床面や柵などに付着して息をひそめているはずです。

 そして、こうした病原体が残ったまま次の子牛を入れてしまうと、環境中に存在するたくさんの病原体が免疫力の弱い子牛に一気に押し寄せてしまうことになります。これまで在籍していた子牛が特に大きな病気にかかっていなかったとしても、新たにくる子牛が同じようになるとは限りません。初乳の摂取量、吸収量、発育度合には大きな個体差があります。やはり、「きれいな環境」でお迎えしてあげるのがよいでしょう。

 じゃあ消毒を徹底しよう!!!!

と、通常はなるのですが、じつは消毒よりもたいせつなことがあります。
それが「洗浄と乾燥」です。

 消毒薬は基本的に有機物に弱いうえに、大量の糞尿や敷料が付着している状態でいくら消毒薬をかけても意味がないことは皆さんご承知の通りだろ思います。

 そこで、高圧洗浄機などを利用してまずはハッチの汚れを洗い流すことが大切です。この作業を行うことで、大量の病原体をそのまま洗い流してしまうことができます。もちろん、洗う作業はハッチ舎から離れた場所で行うことが好ましいです。流れた病原体がハッチ舎の床にたまってしまっては、もともこもありません。

 今回は消毒前の洗浄の大切さについて書いていきましたが、冬など洗浄作業自体が困難な場合ももちろんありますよね。次回はそんな場合について考えてみましょう。
 
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