(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
戸田克樹のコラム
第535話「どっちがいいの?塗り薬…。」

コラム一覧に戻る

2026年2月12日

***********************************************************

尿でわかる!マイコトキシン検査はじめました
尿中カビ毒検査とは(チラシ) / ご依頼の手順など

***********************************************************
 
 アタリや関節炎などを治療するとき、消炎剤を注射するだけでなく患部に直接薬剤を塗ることも多いです。私はアンドレス軟膏(共立製薬株式会社)カンメルブルー(日本全薬工業株式会社)のどちらかを利用するのですが、この「塗り薬」については、「どちらがよいのか」という質問を受けることがよくあります。

 2種類の薬剤の大きな違いといえば…塗布様式といいますか、塗る方法でしょうか。アンドレス軟膏は文字通り軟膏、塗るタイプです。そしてカンメルブルーは液体なのでスプレーを使って患部に液体をかけていきます。

 では、成分の違いはあるのでしょうか。内容成分は…実はほぼ一緒なんです。もちろん含有量の差はありますが、含まれる主成分は同じサリチル酸メチル、l―メントール、dl-カンフル。違いといえば、アンドレス軟膏にはトウガラシチンキが含まれているという点でしょうか。トウガラシチンキが含まれているため、アンドレス軟膏は温湿布のようなイメージがあります。ただ、どちらも塗ったあとは皮膚に少しずつ吸収されて内側の炎症や痛みの部位に成分が届いて効果を発揮することになります。ちなみに、消炎成分はサリチル酸メチルです。メントールやカンフルには冷涼感があるため痛みを感じにくくさせてくれる効果が期待できます。

 カンメルブルーの場合、遠くからでも患部を狙って塗布することができるので、治療頭数が多い農場や人員が少ない牧場ではこちらをおすすめすることが多いです。牛が止まってさえいてくれれば、保定なしでも薬剤を患部にかけることができます。ただ、遠方からの狙いうちは薬剤のロスも出てしまいます。余裕がある場合は保定して患部にしっかりと塗布してあげましょう。また、塗った場所が目視しやすいのは明らかに軟膏の方ですし、液体と異なり垂れていくことがないため患部にとどまる時間が長いのも軟膏のメリットです。

 それぞれの特徴をおさえつつ、使いがってのよい方を、より効果を実感できる方を選択してみてください。
 
***********************************************************
今週の動画
その舌遊び、牛さんからのSOSです。

|