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橋本匠護のコラム
和牛の大型化とません棒

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2025年12月19日

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牛が飼槽に飛び出さないために重要な「ません棒」。まれに、このません棒が牛の首(肩)の部分にあたってコブのようなものをつくることがあります。

このようなトラブルは、牛の体高に対してません棒の高さが合っていない場合などで見られます。

この「ません棒と牛の体高のズレ」ですが、以前は問題なかったのにズレが生じるケースがあります。

一つは和牛の大型化の影響です。近年、黒毛和種をはじめ、血統の改良により牛は大型化の傾向にあります。一方で牛舎の構造を簡単に変えることは難しいため、牛の体高とません棒の高さが合わなくなることがあるためです。

また敷料交換が長期間できず、牛床の高さが高くなることにより、ません棒が当たってしまっているケースも現場では見かけます。

肥育牛の場合はません棒の高さは、瑕疵(シコリ)の発生要因として重要です。特にカブリや肩で発生が多い場合は、要チェックです。また瑕疵だけでなく、不快感による採食量への影響も考えられます。

なかなか簡単に高さを調節することは難しいですが、今一度ません棒の高さをチェックしていただければと思います。


 
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「しぶり」という症状について

下痢症の子牛で、「しぶり」という症状がみられることがあります。

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