2025年12月1日 *********************************************************** 牛で一番問題になるのは、子牛の風邪(というか「肺炎」)ですね。肥育導入牛も肺炎やらかしますが、子牛のリスクを考えると問題になりません。逆に、子牛の時に肺炎をクリアしておけば、肥育農家さんが導入しても、かなり丈夫で肺炎などの問題も起こりにくいものです。 ルーメンの発達した4ヶ月以降くらいになると、ルーメンの発酵熱量が大きく、お腹のなかに巨大なホッカイロが入っているようなものですから、寒さにもかなり強くなります。しかし哺乳中の子牛などは、お腹が冷えると、そこにある免疫の中心(腸管免疫機構:GALT)の働きが大きく低下するため、細菌やウイルスの感染に弱くなり、下痢や肺炎などの病気を起こしやすくなります。 それから、ヒトの研究でウイルス感染症(コロナやインフルエンザなど)に対してビタミンDの投与が予防に有効だという報告がたくさん出てきました。シェパードで推奨しているV4処置の全頭実施もかなり効果を感じています。 最後に、強調しておきたいのは、飼い主さんの愛情です。子牛の話すことに常に気を配っておき、異常にいち早く気付いてあげられたら、予防や早期治療に何よりも有効なのです。 |
![(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト](https://www.shepherd-clc.com/wp-content/themes/shepherd-2.0.0/images/header01.gif)





尿でわかる!マイコトキシン検査のご案内