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遠隔診療に備える その2 |
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2025年10月20日
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尿でわかる!マイコトキシン検査のご案内
詳細は こちら をご覧ください。
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さて遠隔診療を受けたい、と思っても、まず「どこに依頼したらよいかわからない」という問題があります。これに関して、現在日本大学教授の堀北先生やシェパードおよび卒業生、沖縄の中村先生など多くの獣医師で、「この電話番号にかけたら、365日24時間、いずれかの獣医さんにつながり、電話やLINEなどでやり取りしながら、その記録も残して次に誰が引き受けても一貫した診療を受けることができる、という仕組みを作ろうとしています。
まずは、それぞれで始めつつ、定期的に準備会を開催しながら、システム構築会社との連携で、ネット上でいつでも診療を受け付けて、いずれかの獣医師ときちんと連携した遠隔診療を受けられるようにするということで、じつはコンピュータシステムの会社との連携も始めています。
シェパードでも、土日祝日や夜間の遠隔診療を受け付けています。今のところ0996-72-0999もしくは090-8416-4358にかけていただければ、必ず当番獣医師につなぐことができるようにしています(遠慮なくかけてねw)
さて遠隔診療を受けるためには、獣医さんに症状やいつから具合が悪いなどの情報を上手に伝えたほうが、速やかに対処ができます。大切なのは、家畜の種類(肉用牛なのか、乳牛なのか、雄(去勢も含めて)なのか雌なのか、月齢は何か月齢なのか、妊娠はしているか?を最初に伝えて、そのうえでどのような症状をいつから呈しているのか、をお伝えしましょうね。
この時、ある程度病気の知識や伝え方を知っていると、獣医さんとスムーズな会話ができます。獣医さんと話すときは、友達に電話をかけるくらいの気楽な気持ちでかけましょうね。遠隔診療に取り組む方は、皆さん優しい獣医さんですよ。
じつは、遠隔診療の普及を考え始めてから、僕は養牛の友で遠隔診療を受けるために役立つ「かんたんな病気の知識」などを連載しており、この10月に1冊の本にまとめて出版します。この本は簡単な病気の見分け方やお薬のお話、治療について、などもまとめてあります。よろしければ、ぜひお手に取ってください。僕の遺言くらいのつもりで一生懸命まとめました。
次回は「遠隔診療で膨らむ支援」などについてお話ししたいと思います。もちろんそのほかに農家さんが自分で治療していいの?などについても詳しくお話しするつもりです。
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 新しい本が出ます!
今回の本は、農家さんが獣医さんと連携しながら、自分で治療できるように、病気の解説と治療の仕方、お薬の話、などを分かりやすくまとめたつもりです。
皮下注射や静脈注射、気管内注射などの仕方も解説しています。わかりやすいようにQRコードを付けてあるので、スマホをかざせば動画も見られますよ。
10月末発売予定。
お求めは日本畜産振興会(03-3379-3741)
もしくはシェパードまでお問い合わせください。
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今週の動画
高張食塩水と皮下補液で脱水改善
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