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橋本匠護のコラム
飼料にも暑熱対策を

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2025年7月11日

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人にとっても、牛にとっても、暑い日が続いています。少しでも涼しくなるように、往診先の農家さんでは換気扇、細霧装置、散水、寒冷紗などをフル活用されています。そんな中、とある農家さんで、少し変わった光景を目にしました。


↑飼料に扇風機・・・?

こちらの農家さんでは、飼料や添加剤に扇風機が使用されていました。涼しそうです。話を伺うと、今のような高温多湿の環境だとカビが生えてしまうため、その対策として使っているとのことです。

確かに今のような時期は、飼料のカビ問題は非常に重要です。カビやカビ毒は種類によっては、牛に免疫抑制や繁殖障害をもたらすとされています。目に見えるカビであればまだ良いですが、中には検査するまでわからないケースもあり非常に厄介です。

カビだけでなく、熱や湿度自体が飼料の成分(ビタミン、脂質など)に影響し、品質を劣化させることもあります。そのため飼料タンクへの遮熱塗装や換気装置を実用する試みもなされています。そこまで大掛かりなことができない場合でも、飼料を直射日光の当たらない、可能な限り涼しい場所に保管するなどの取り組みはぜひご検討ください。

とはいえ、まずは人の暑さ対策が最優先です。私自身も水分補給、休憩をこまめに取るようにしています。厳しい暑さが続きますが、どうぞご自愛ください。

つづく
 
 
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今週の動画
鼻塞音ってなんだ

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